今日、来月行われるサッカーW杯ロシア大会の日本代表の、一次選考の発表が行われた。
注目の本田・岡崎・香川のベテランたちが選考されていた。
今海外でも評価の高いポルトガルリーグの中島が外れたのは残念だったが、おおむね順当といった感じだった。
今回の選手選考の前に、ハリル監督の解任が先月にあり一騒動があった。
私はハリル監督のように、直前まで調子の良い選手を選ぶ余地を持っている選考方式は、悪くないと思ってはいたが、ハリルの場合はその調合(バランス)に問題があった、と思っている。
具体的には、去年の11月や12月ごろまではメンバーの半分くらいを固定せず調子のよい選手を試すのも悪くはないと思っていた。半年前だからである。
しかし今年の3月の時点でも5・60%の新メンバーを試すやり方には、どうかと思っていた。
残りの3か月になってもまだ中心メンバーが固まっていないことに?があったのだ。
3か月前なら7・80%は固めていないとまずいだろう、と思っていたからである。チャレンジするのは2・30%程度にとどめておくべきだったと、思っていた。
ハリル監督はこれまで2・3年間は日本代表の選手たちを見てきていたのだから、さすがに半年くらい前から中核メンバーは固めるべきだ、と思っていたのだ。
実際、この3月のヨーロッパ遠征での親善試合の戦い方を見ていて、個人プレーが目立ち組織としての連携や決まり事といったものが、ほとんど感じられずストレスのたまる試合内容だった。
試合後にキャプテンの長谷部の言っていた「チームとしての継続性や積み重ねが見られず、不安だ・・」といったコメントの通りだったのである。
長谷部の思いは見ている私たちも感じていたし、日本サッカー協会の首脳陣も同じように感じていたのかもしれない。
そういったことがあっての電撃解任劇だったのだろう。
しかしこの決断をした田嶋会長は、この判断については、責任を負うことに成るだろう。
意思決定者というものは、自分の下した結果には責任を負わなくてはならないのだ。それは権力を握るものの宿命なのだ。