北海道と夏至


2018/6/22

北海道と夏至

 
昨日の6月21日は夏至であった。
言うまでもなく一年で昼が一番長い日で、昨日を境に12月の冬至に向かってだんだん昼が短くなって行く。
因みに今年の冬至は、12月22日という事らしい。
 
北海道は首都圏と比べると時間がだいたい30分ほど早い。
九州は逆に30分ほど遅いのだから、北海道と九州とでは一時間ほどの時差があると思えばほぼ間違いない。ロシアやアメリカの国内の時差に比べたら短いものであるが、その時差が日本にもあるのだ。
 
 
時差があるという事はどういうことかというと、日の出や日没がそれぞれ早くなったり遅くなったりする、という事を意味する。
具体的な事を云うと、この時期私の住んでる南十勝だと午前4時頃にはすでに空が白み始め、照明がなくても屋外活動が可能になる。
これが首都圏だとたぶん4時半前後、九州だと5時前後にそういう状態になるのではないかと思う。で、日没はというとこちらでは19時前後に、そして首都圏と九州ではそれぞれ19時半、20時頃という事に成る。
 
 
私は仕事で宮崎県に行くことや親戚のある熊本に行く機会があるから痛感するのだが、九州の夏はホントに日が永いのだ。
九州の人々にとっては当たり前のことなのだろうが、関東や北海道から行くとその永さに驚かされる。日本も広いものだと、改めて思ったりするのだ。
 
 
そして北海道に住むように成ってから、私が感じ始めたものに「白夜」がある。
白夜というのは夜のない状態だと思えば良いのだが、北欧辺りでよく使われる言葉であり概念だと思うが、本州や九州辺りに暮らしていてもこの白夜の概念については、なかなか理解できないだろうと思う。かつて私自身がそうだったから・・。
 
しかし北海道は別なのだ、こちらに住んでいて今の夏至からお盆の頃までの5・60日間は白夜を感じることがある。
とりわけよく晴れる日にはそれを感じることが多い。
自然科学的には、緯度の高さがもたらす現象なのだろうが・・。
 
 
若いころにはやった歌に森繁久彌の「知床旅情」という歌がある。
この歌に「白夜」という言葉が登場するのだが、かの森繁久彌も映画のロケで知床半島に逗留した際に「白夜」を体験したのだと思う。
の時のある種の感動や驚きが、あの歌詞には込められているのではないかと、私は感じている。
知床はわが南十勝の大樹町より更に200㎞ほど北北東に位置し、緯度の高いエリアの街なのである。
 
 
 
                              夏至の翌日
                                     牛歩
 
 
 
               
 
 
 
 
 

 
 



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