相撲というスポーツ2


2018/11/26

相撲というスポーツ2

 
昨日本年最後の大相撲、九州場所が終了した。
結果はご存知な通り貴景勝という、縦・横・高さがほぼ同じに見える立方体の若武者が優勝した。ゴムマリの様によく跳ね動く力士で、あの立方体でブチカマシをすると相手はたいてい腰が砕けてしまうようだから、相当の破壊力があるのだと思われる。
 
かつて小錦という力士が居て、大関迄上り詰め強烈な突き技である「プッシュ」で相手を土俵外に跳ね飛ばしたものである。その小錦が何となく重なる力士である。 
その彼は勝敗の結果をあまり顔に出さないタイプで、横綱の鶴竜あたりと同じタイプなのかもしれない。
 
 
22歳という若さで13-2という成績は立派だったと思う。父親の薫陶を受けて相撲道を迷わず目指してきたという。
その彼にとって今場所は、格別の想いがあったのだと思う。
 
師匠の貴乃花の迷走により貴乃花部屋が解散し、師と仰ぐ師匠自身も引退という結果に成っていたからである。
 
その貴乃花部屋に在って、22歳の若さで小結として所属部屋力士の先頭を走って来たのである。心に期するものが在ったのではないかと想う。
 
その想いが強かったが故に、勝敗に一喜一憂せず今場所は闘い続けて来たのではなかったか、などと想って童顔のポーカーフェイスの心中を察した。
 
苦労は若いうちにした方がその人間を大きく成長させることに繋がるのではないかと、私は常々想っているが、彼の歩む道も平坦ではないだろう。
 
あの立方体の身体から繰り出すブチカマシやツッパリ、押し相撲がどこまで、そしていつまで通用するか判らないが、これからも注視していきたい力士の一人ではある。
 
ひとまずは優勝おめでとう!
 
 
 
                                                                                                    
 
 
 
 
 
 
 



ブログトップに戻る

TOPページに戻る