今年のサンマは、ここ数年では大きくかつ脂がのっている様である。 更には、大漁という事もあってか値段も手ごろである。 そんなこともあって我が家の食卓に登場する機会も、例年より多い。 北海道で新サンマが出回るのは、お盆前後のことで北海道の東端=根室の漁港「花咲港」が、その前線基地である。 そんなこともあって、毎年北海道のローカルニュースでは花咲港に新サンマが水揚げされた時は、必ずと言ってよくニュースに登場する。 この季節の風物詩はその年のサンマの魚体の大きさや、ザックリとした販売価格をも、ある程度知ることが出来るのである。 ![]() 今年のニュースでは魚体が大きく、近年にはまれな大量の水揚げが報じられていたから、今年のサンマには私も期待していたのであった。 早速週末のショッピングのついでに魚介コーナーを覗いたら、少なからぬ量のサンマが並んでいた。 それも近年見慣れていたペーパーナイフ大の、細身のサンマではなく脂の乗った丸々と太ったサンマであった。 更にサンマの口先は黄色であった。 サンマの黄色い口先は、脂の乗っている目印である。 丸々太った黄色い口先であるサンマを撰んで、迷うことなく私は5・6尾買い求めた。 そしてその日の夕食では、すりおろした大根と柑橘類と共に食卓に載り、秋の味を堪能する事が出来た。 久しぶりに”納得のいく秋刀魚”であった。 それから二週間ほど経った先日、私の棲む大樹町の漁港で今年の秋味=鮭の水揚げが始まった、とやはりローカルニュースが報じていた。 今週末のショッピングが楽しみである。 ![]() |
![]() |
=人物検証物語= かつて「人間国宝」の打診を二度辞退した人間がいた。 その人物は生前の人間評は必ずしも芳しいとは言えない人物であったようで、とりわけ若い頃は上昇志向が高かったらしいと、評伝などで知っていた私(柳沢)は、その同じ人物が人生の晩年において、なぜ「人間国宝」という美術・工芸界では最高位といってよい褒章を拒み続けたかが、ずっと気になっていた。 その人物は北大路魯山人といい、「食の世界」においても「陶芸の世界」においても、更には「書の世界」においても深いレベルに達し、自分の美意識に対して忠実に生きてきた人物であった。その人間としての純粋さの故に、他者に対して厳しい批評を繰り返してきたという。 私はその彼が、何故「人間国宝」という文化や創造の世界では最も著名な栄誉を拒んできたのか、そのことがずっと気に成っていた。 この物語はその疑問を晴らすための過程を綴った「ものがたり」である。 = 目 次 構 成 = ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() *2024年1月1日この物語は完結しました。 |
![]() 〒089-2100 北海道十勝 , 大樹町 ![]() ] ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |