春丘牛歩の世界
 
今月に入ってから、”錦秋 ”という言葉が将にJustfitしていると感じている。
 
我が家の錦秋は主にモミジによって感じられるのだが、「錦秋」は晩秋の真っただ中である事を知らせ、木枯らしと共にいよいよ本格的な冬がやって来る、と我々の目に告げているのである。
 
すでに早朝の最低気温はマイナスに成って久しく、霜は牧草地や我が家の草木や雑草にも容赦なく降りかかり、霜枯れも進んでいる。
 
 
           
           青い芝生の上にモミジの枯葉が絨毯の様に
       
 
そして日高山脈には既に頂上付近に降雪が起きており、「初冠雪」が確認される。
 
日高山脈の頂上付近は概ね2000mを越えているから、日本海側やオホーツク海側に雪の便りが聞こえてくる頃には、やはり冠雪が観られるのである。
 
 
 
       
 
 
 
またこの時期に私は、今年も沢山の果実をもたらしてくれたラズベリーの茨の枝を伐採し始める。
 
感謝の念を込め、かつ来年もヨロシク!と願いながら、茨だらけの細い枝を剪定バサミで切るのである。
 
こうやって少しずつ冬に向かっての支度を進めている。
既に床暖を入れて1週間以上経つし、今週からはペレットストーブも入れ始めた。
 
夕ご飯には「鍋物」や「汁物」のメニューが増えて来た。身体の中に積極的に”暖 ”を取り入れるのである。
”冬には冬の生活を愉しむ ”ことになるのだ・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
                 お知らせ
 
*5月2日:『本日コラム2025』に「卯月、さくら月を公開しました。
 
*3月22日:『甲斐源氏の祖、源義光』に新しく
”穴太衆”と”黒川衆”を公開しました。
 
 
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  南十勝   聴囀楼 住人

   
   
                            
      
          
       
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                                                                
  

 
   
      

  
 
2019/5/26

相撲というスポーツ3

 
今日2019年の夏場所が終わった。
今場所もまた、多くのドラマがあった。数あるドラマの中で印象に残っている事としては「貴景勝の休場」の件があげられる。
 
先場所優勝した伸び盛りの人気力士の事であるから、前半は彼の話題が多かった。
立方体の体形のこの力士の、常に前に向かう相撲はとても判りやすく迷いのない取り口といい好感が持てるので、私も彼には注目している。
 
その彼がケガで途中休場した。相撲は格闘技であるからケガが付き物なのは仕方ない。問題は休場から復帰のタイミングである。
彼は3日ほどの休場で再び土俵に立った。「ケガが回復した」から、「本人が大丈夫と言い」「出たいと言ってる」から、という事らしい。
しかし復帰戦は惨敗で、この試合で更なる負傷を重ねてしまった。
 
 
彼自身も、そして彼の師匠ともいうべき親方も「稀勢ノ里の経験」からは何も学ばなかったのであろうか、残念なことである。
いうまでもなく相撲は裸と裸で戦う格闘技である、中途半端な身体の状況で闘える代物ではない。その事はその世界の人間なら、力士も親方ももちろんの事、百も二百も判っているであろうのに、残念なことだ。
 
目先の利益や結果に逸(はや)らず、中長期的な視野や覚悟が欲しいものである。
23歳の若者以上に人生経験の豊富な、部屋の親方には特に強く望みたいものである。
この点においては白鳳や鶴竜の対応を見倣ってほしい。
「心・技・体」の三つが整わないのであれば、出場を見送る勇気も必要であろう。
 
横綱である彼らはその点はしっかり理解しているようで、年に何回かは休場している。「心・技・体」が満たされている時には出場し、それなりの結果を出し続けている。彼らを見倣ってほしいものだ。
貴景勝及び部屋の親方には「万全な身体」と、「逸る心を制御できる精神面」の成長が待たれる。
 
 
次に後半というか終盤のテーマは、栃ノ心の大関復帰と優勝争いである。
今回の場合で言えば「栃ノ心の心の問題」とおとといの「朝之山対栃ノ心戦の判定」であった。
 
そのうちの「朝之山対栃ノ心戦」の問題は、審判団の判断の不適格さが話題になった。
あの試合が難しい試合であったことは、だれもが認めるであろう。
実際にあの取り組みを何回も動画などで見返して観ても、簡単に勝敗を決しがたい相撲内容であったと思う。
その難しい微妙な試合の判定をするのに、審判団は6分近くも土俵上で喧々諤々と、議論し続けた。そして結果的には、浅之山の勝ちとした。
 
 
 
               
 
 
最終的には「一番近くで見ていた審判(親方)の意見を尊重した」という事らしい。私にはとても経験豊富な大人の判断とは思えなかった。
果たしてあの試合には、無理に白黒をつける必要があったのであろうか?
 
いうまでもなく相撲のルールには「取り直し」という判断があるのに、そういった判定には成らなかった。審判団、とりわけ審判長の大きな判断ミスであろう。
 
微妙で難しい相撲内容で審判団の意見が大きく分かれ、なおかつVTRで確認しても簡単には結論が出せない内容であった。
審判団が6分間も協議しなければならない内容に、無理やり判定を下した審判長の責任は大きい。
今場所の検証時には大いに問われなければならない問題である、と私は思う。
 
 
次に「栃ノ心の心の問題」である。最初の8・9日目までは特に問題はなく、栃ノ心はかつての優勝した時のような、力強さが目立ち10勝し大関に返り咲くことに問題はなかろう、と思っていた。しかしあと一番がしばらく勝てなかった。
 
この問題は何といっても彼自身の心の問題だと思う。疑惑の浅之山戦を除けばほとんどは自滅に近い負けであった。
最終的には10勝出来たから良かったのであるが、彼自身心の鍛錬の必要性を改めて自覚したのではなかっただろうか。いや是非ともそうあってほしいものである。
 
 自分が克服しなければならない課題が明確なのは良いことである。自分が成長するきっかけが、そこにはあるからである。
自らを更なる高みに向かわせるためにも、しっかりと反省して人間的な成長を遂げてもらいたいものである。彼の成長は大相撲を間違いなく面白くするであろうから・・。彼の人間的な成長を、私は期待してやまない。
「相撲道」をさらに極めてほしい。彼自身のためにも。
 
 
 
 
               
 
 
 
 
 
 
 
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