2018/6/10
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初夏に啼鳥を聴く |
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南十勝の楼亭の周囲は数十本の樹々に囲まれている。といっても、三面だけであるが。 その樹々には少なからぬ鳥たちが食事に来たり、パートナーを探しに来ることがある。 たぶん、鳥には樹々や草花に参集する餌の虫が目当てであったり、そのために集まる雌鳥たちを相手に雄鳥たちがやって来るのであろう。 雄鳥は婚活のために、盛んに美声を発揮する。 自分がいかに上手に歌が唄える優秀で、美声の持ち主の鳥であるかを雌にアピールするために、であろう。 丹頂鶴が婚活に自らの羽を広げてアピールするのと同様だろう。 鳥たちの美しく立派な羽根も、美しい鳴声も雌鳥の関心を引くための行為であり、それによって自身のDNAを残すことができるのだ。 そしてその生物的な営みのおかげで、私は時に丹頂鶴を眼にすることが出来るのであり、鳴き声を聞くことが出来るのである。 GWの前後には丹頂鶴や白鳥が北帰行のための、必ずしも美しいとは言えない声(音)を頭上高くに聴くのであるが、その後は美しい小さな鳥たちの音色を聞くことが出来る。 先月は主として鶯の鳴声であったが、今月に入ってからは郭公の甲高い声がそれである。 その名前の通り”カッコー””カッコー”と彼らは連発するのであるが、その音色は透き通っていて爽やかである。 初夏の空気感にとてもマッチしている様に、感じている。 季節の鳥たちの音色を楽しめるこの季節私は、ここに居ることの幸せを感じるのである。 ![]() 運が良ければ、アカゲラを見ることも可能だ・・。 |
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