2018/6/15
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泰山鳴動して、鼠・・ |
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アメリカの花札大統領と、ロケットマンが先日「世紀の会談」という触れ込みのイベントを行った。数か月前まで一触即発的な緊張感を漂わせていた両者であるが、平昌オリンピックや韓国の文大統領との南北首脳会談を経て、米朝首脳会談にこぎつけて上記の「世紀の会談」と相成ったわけである。 「核兵器の完全かつ不可逆的で、検証可能な放棄」「朝鮮戦争終結条約の締結」等々の華々しい前宣伝が盛んにおこなわれたが、蓋を開けてみれば 「決意表明」と「非具体的な計画表明」「ケータイ電話番号の交換」といった、ショボい内容だった。 花札大統領は盛んに「素晴らしい」「偉大な」「これまで誰も」とか言った形容詞・句を多用する人物である。ボキャブラリーが少なく、単純化された言葉を使う人間だ。 それは彼自身の問題でもあるが同時に、彼が常に意識している岩盤支持者と云われる人たちの問題でもある。 主としてアメリカ中南部の「錆びた鉄のベルト地帯」で生活している、高校卒のブルーワーカーで、かつては民主党の労働組合などを支持してきた人達でもある。 花札大統領が言っている様にこれまでアメリカ政治の主流からは「忘れられていた人々」で、グローバリズムのあおりを一番受けてきた層である。花札大統領の発言は常に彼らに対して発信されており、キーワードは「アメリカファースト」だ。 アメリカの経済学者が、花札大統領は政治をShow番組化していると看破していたが、全くその通りだと思う。 彼は長らくテレビのShow番組の司会をやっていたから、その勘所は心得ているのだろう。日本で言えば、みのもんたが総理大臣になるようなものか・・。 いずれにしても、Show化している大統領の言動であることを意識してからは、その発言にいちいち反応しなくなった。 言葉が軽く、その場しのぎな発言という点では、日本の政治家と同じだと認識している。政治家という職業にはそのような人間性が求められるかもしれない。 ![]() |
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