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2019/4/30
吾れ唯足るを知る、知らず? |
三連休の初日は「春分の日」であった。 暦の上では冬に終わりをつげ、これから夏至に向かって日に日に太陽の日照時間が増え、気温もいよいよ上がって行くのである。 北海道南十勝、という北国に暮らす身とすれば「春分の日」は ”有り難い””祝福すべき ”日なのである。 以前「冬至と”日を奉る ”人々」のコラムでも触れて置いたが、「春分の日」は一年の中で最も大切に祝福すべき、季節の大きな節目の一つなのである。 しかも”解放感 ”を伴う、心地よい日なのである。 さてそんな三連休の日に、日本初の女性首相が女大好きなアメリカの大統領を訪問し、日米首脳会談を行った。 主たる議題は、イスラエルのネタニヤフ首相とトランプ大統領が始めた「イラン戦争」の後始末に、日本がどう”関与 ”或いは ”寄与”するか、であった。 今年の2月に行われた総選挙で、圧勝したこの女性首相の首相としての力量が試される、大きな試金石であった。 少なくとも私は、冷静にそう観ていた。 「イラン戦争」によって、「ホルムズ海峡閉鎖」の動きが発生し、原油やLNG等の産業及び生活の必需品の流通がストップし、生産拠点も攻撃され被害が拡大するに及び、日本はもちろんんの事、全世界の産業や生活に多大な影響が起きる事が予測された。 その結果WTI(米国の原油取引所)の原油取引価格は、瞬間的に30%以上跳ね上がり、この戦争が起きる以前は1ガロン(約3.8リットル)60ドル後半で推移していた取引価格は100ドル台を前後し、今日に至っている。 一部の報道機関の間では「第三次オイルショック」と言われているこの事態に、この危機を引き起こした張本人のアメリが大統領に、日本初の女性首相がどう立ち向かい、どう対応し、どの様な約束をしてくるのか、が注視されたのである。 訪米する前の国会においてこの女性首相は、 ”日本の国益を守る ””したたかに対応する ”と、真顔で公言していた。 その女性首相がDトランプアメリカの大統領に行ったパフォーマンスで、象徴的なのは ・出迎えに来た米国大統領に、車から降りた女性首相が「ハグ」して、肩を叩きあった。 ・会談の冒頭で「世界に平和と安定をもたらすのは、ドナルド(大統領のファーストネーム)あなただけだ」といった様なコトを言って、米国大統領の歓心をかった。 ![]() これらのパフォーマンスは、見ようによっては”眉唾モノ ”であったが、女好きで自尊心の強いこの大統領に対しては効果があったようだ。 少なくとも男性の首相であったら、この様なパフォーマンスはなかなか取れない。とりわけ「ハグ」はそうだろう。 それに「戦争を始めた張本人」に対し、「平和をもたらすコトが出来るのは、あなただけだ・・」という様な言葉を、にこやかな笑顔で言うことは、真面目に生きてきた人間が口にする事は出来ないだろう。 ![]() 従ってこの一連のパフォーマンスを観て、私は彼女の国会答弁を思い出した。 すなわち「日本の国益を守る」ために「したたかに対応する」と 真顔で言った場面を、である。 と同時に私の頭に浮かんだのは「クレオパトラ」のことである。 ローマ帝国との戦争を回避するために、ローマ皇帝「プトレマイオス」や「アントニウス」と関係し、浮名を挙げたエジプト女王のことである。 いずれにせよ、このようにして剛腕で攻撃的な米国大統領の出鼻を挫き、日本が「イラン戦争」に加担する事を回避し、戦争に巻き込まれる可能性のある「約束」をしなかった事は評価すべきであると、私は考えている。 もちろん今回の日米首脳会談が、「コトなき」に及んだのは、外務省と経産省等が事前に用意していた”お土産 ”が功を奏したから、である。 すなわち「アラスカでの原油採掘」や「LNG開発」のための、共同開発や資金援助=投資であり、流通に必要不可欠な「パイプライン敷設」や「港湾等整備」といった、インフラ建設への投資や共同事業、というお土産のコトである。 ワンマンビジネスマンである、現アメリカ大統領はこのお土産に大いに喜び、「イラク戦争への加担」より優先順位を高くし、受け入れたのである。 前回のこのコラムでも言った様に、私はホルムズ海峡への原油やLNG依存度を低め、多面的な供給元を確保する事は、日本にとってそして日本人の生活にとっては有益だ、と考えているので、今回の投資と共同事業には肯定的である。 少なくともロシアとの樺太開発や共同事業よりは、数倍安全で有益であると考えている。 「長期的」な視点での「エネルギー政策」や「経済安全保障」的には有益だと考えている。 更に加えるならば、「オーストラリア」「インドネシア」「フィリッピン」といった、海洋諸国と同様の共同事業が進めば、もっと安定感が得られるだろうと考えている。 「一本足」より「二本足」更には「三本足」の方が、ズット安定感が約束されるから、である。 その意味では今回の「ハグ」や「お追従(ついしょう)」は、現在の米国大統領に対しては有効だと、思っている。 そうやって、将来に繋がる実益を与えかつ日本の国益に繋がる提案は、「イラン戦争」への軍事的関与を「約束」しなかった点においては、この政権の対応は悪くはなかった、と私は考えている。 そしてその立て役者の一人として、急遽日米首脳会談に自らの意思で加わった、「茂木外務大臣」の存在と彼の果たした役割を、過小評価もしないし、私は忘れてはいないのである。 ![]() 赤沢経産大臣、茂木外務大臣、高市首相、USA大統領 |
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